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アイクリーム（リンクルクリーム）選びの4つのポイント

①シワに効果的な有効成分を配合したものを選ぶ

目元のシワ対策を考えるなら、使用するアイクリーム（リンクルクリーム）の成分に注目しましょう。
パッケージに「しわを改善する」と表記されている商品であればどれも同じということではなく、配合されている成分によってそれぞれに特徴が異なります。
アイクリーム（リンクルクリーム）に含まれる有効成分の違いを知り、ご自身のお肌の悩みに合ったものを選べるようにしましょう。

ここでは「シワに効果的な3大成分」として知られるナイアシンアミド、純粋レチノール、ニールワンを解説します。

シワが気になる方

・ナイアシンアミド

水溶性のビタミンB3の一種であるナイアシンアミドとは、年齢肌に高い効果が期待できる注目の美容成分です。
体内でセラミドやコラーゲンの生成をサポートし、お肌のハリを高め、気になるシワを改善してくれます。

加えて、メラニンの生成を抑制する働きをしてくれるので、シミ予防にも用いられます。
そのため、シワ対策と同時にシミケアにも注力したい方には、特におすすめの有効成分です。
鶏肉やサンマ、カツオ、きのこ類等の食材に含まれるため、普段の食事から摂取できますが、美容効果を高めるためにはサプリメントやスキンケアアイテムで身体の内側・外側から補ってあげると良いでしょう。

・純粋レチノール

ビタミンAの一種である純粋レチノールは、肌の細胞体に働きかけ、ターンオーバーの正常化やコラーゲン生成を促進してくれるエイジングケアに欠かすことのできない成分です。
体内で真皮のコラーゲン密度を高め、お肌の水分量を増やすことで、乾燥小ジワはもちろん、刻まれたシワの改善にも効果が期待できます。

また、ターンオーバーによって肌表面の角質がはがれやすくなることで、毛穴ケアやニキビやシミの予防にも幅広く活用されてきました。
従来、熱や光、酸素に弱く、化粧品への配合が難しいとされてきましたが、2017年に資生堂が日本で初めて、純粋レチノールを分解させることなく安定配合・製造することに成功しています。

・ニールワン

バリン、プロリン、バリンおよびグリシンの4つのアミノ酸誘導体から成るニールワンは、シワを改善する医薬部外品有効成分として、2016年に日本で初めて認められたPOLA独自の成分です。

肌の奥の真皮へ浸透し、シワの原因となる好中球エラスターゼの活性を抑制することで、肌内部のエラスチンやコラーゲンの減少・変性を抑え、一方で生成・分解のバランスを保つ効果が期待できます。
お肌の内側からエラスチン・コラーゲン量が適正に保たれることでお肌に弾力やしなやかさが生まれるため、ニールワンはシワへのアプローチにお勧めです。

②シワケアは、乾燥対策から。高保湿な商品でうるおい補給

シワは、肌のハリ・弾力の低下だけでなく、乾燥によっても深刻化します。
既にご紹介したシワ改善の有効成分は主に、柔らかでふっくらとしたお肌を作ることでシワを予防するものですが、さらに効果を高めるためには「お肌を潤すこと」にも目を向ける必要があります。

シワを改善するスキンケアアイテムの中には、保湿力の高さを謳うものも少なくありません。
分かりやすいもので言えば、コラーゲンやグリセリン、エラスチン、ヒアルロン酸などが挙げられますが、目元用であればより優しい成分に注目したいという方も多いと思います。
敏感肌の方を中心にお勧めしたいのが、プロテオグリカン、レチノール、といった保湿成分を含むアイクリーム（リンクルクリーム）。低刺激が魅力ですが、しっかりお肌を潤してくれて、しかも香りが強すぎないものが多いのが特徴です。

また、油溶性アルニカエキスや油溶性カモミラエキスは有効成分ニールワンとの相性が良く、よく配合されています。
目元が潤うだけで、目尻や涙袋にある細かなシワが目立たなくなります。年齢を重ねた目元にこそ、シワ改善の一環として保湿重視のスキンケアが不可欠なのです。

③肌タイプに合わせた使用感（テクスチャー）でチョイス。

アイクリーム（リンクルクリーム）を選ぶ際は、有効成分や口コミ等だけでなく、実際にお肌にのせてみた感覚も重視したいもの。
毎日使うものですから、どんなに評判の良いアイテムでも、つけた感じで違和感があればリピートする気にはなりませんよね。

アイクリーム（リンクルクリーム）の使用感は個人の好みによるところも多いですが、概ね肌質で分かれるようです。

・混合肌の方におすすめなのは

おでこを中心としたＴゾーンはべたつくのに、目元や口元、頬はかさつきがちな混合肌。
お肌のべたっとした部分ばかりが気になって、スキンケアアイテムもついさっぱりタイプのものを選びがちですが、軽い質感のアイクリーム（リンクルクリーム）では保湿力に物足りなさが感じられるでしょう。

乾燥気味な目元には、しっかり保湿してくれるタイプのアイクリーム（リンクルクリーム）がお勧めです。
手にとってみて、「ちょっと重いかな」と感じられるくらい、こっくりとしたテクスチャーのものを選ぶことで、朝のスキンケアの際に塗りこんで夕方まで潤いが維持されます。

・乾燥肌の方におすすめなのは

乾燥肌は「ドライスキン」とも言われ、水分量や皮脂が不足気味なお肌の状態を指します。
洗顔後にお肌がつっぱる、スキンケアをしてしばらく経つとカサカサしてくる等の症状があるのが特徴で、これを放置するとかゆみを生じたり、少しの刺激で湿疹等の肌トラブルが起こりやすくなったりします。

お顔全体が乾燥肌の方の場合、皮膚の薄い目元は特に乾燥が進んでいて、皮膚本来のコンディションが低下した状態になりがちに。
よって、コラーゲンでお肌の内側から保水力を高め、さらに吸湿性に優れるグリセリンでお肌の上から保湿を維持するといったように、内側・外側から作用してくれる潤い成分に注目する必要があります。
テクスチャーとしては、とろっとした質感のコクのあるタイプのアイクリーム（リンクルクリーム）を重ね付けして、十分にお肌に浸透させるようなイメージで使えると良いでしょう。
ただし、乾燥が気になるからといって厚く塗り過ぎると、メイク崩れの原因となるため注意が必要です。

・脂性肌の方におすすめなのは

脂性肌というと、一般的には皮脂も水分も多めでべたっとしたお肌の状態を指しますが、脂性肌の中には皮脂は多くても水分量は不足気味な「乾燥性脂性肌（インナードライ）」というタイプの肌質もあります。
肌に適したスキンケアアイテムを選ぶ際には、まずご自身がどちらのタイプの脂性肌なのかを正しく見極められなければなりません。
脂性肌か、それとも乾燥性脂性肌なのかは、洗顔後のお肌の状態で区別できます。

化粧水等をつけずに放置して、お肌につっぱり感が出てくるなら乾燥性脂性肌です。
一方、つっぱる感じがなく、皮脂が気になってくるようであれば脂性肌と考えることができます。
脂性肌でも乾燥性脂性肌でも、アイクリーム（リンクルクリーム）のテクスチャーとしてはさらっとして伸びの良い、さっぱりタイプが基本に。
ただし、乾燥性脂性肌の場合は保湿効果に注目するのが良いでしょう。
一方で通常の脂性肌の方は、べたつき軽減にも効果的なジェルタイプがお勧めです。

④敏感肌ならエタノールや精油には注意。パッチテストも参考に

ちょっとした刺激にもダメージを受けやすい敏感肌の方であれば、スキンケアアイテム選びの際には特に、「成分」を確認するようにしましょう。
具体的には、エタノールの配合量の多いもの、精油をベースにしたものには注意が必要です。

アルコールの一種であるエタノールが化粧品に入っているというと、違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、エタノールには化粧品を長持ちさせるための殺菌作用や防腐作用、皮脂や汚れを除去してさっぱりさせる清涼作用、お肌を引き締める収れん作用があるため、特に化粧水等に配合されるケースは珍しくありません。
もっとも、目元に塗布するアイクリーム（リンクルクリーム）の成分としては一般的ではありませんが、お肌の弱い方であれば意識的にエタノールフリーかどうかを確認する必要があるでしょう。

また、ナチュラル志向の方には精油が配合されたスキンケアアイテムが人気です。
精油成分の入ったアイクリーム（リンクルクリーム）は、市販のものでもよく見かけますし、アロマ好きならご自身で調合される方も多いと思います。
ただし、精油が配合されたアイテムは、人によっては炎症やかゆみの原因となることも。
敏感肌であったり、お肌のコンディションが低下していたりする際には使わないようにする、どうしても使いたい場合にはあらかじめパッチテストをしてから使うのが大原則です。

アイクリームの正しい使い方

アイクリーム（リンクルクリーム）は、いつものスキンケアの仕上げにプラスするスペシャルケア。
化粧水、美容液、乳液といったテクスチャーの軽いアイテム順にお肌に浸透させ、お手入れの最後に目元に十分になじませます。
夜のみでも構いませんが、日中の目元の乾燥が気になったり、目元のシワが目立ったりする場合には、朝と夜につけると効果大です。 アイクリーム（リンクルクリーム）をつける際のポイントは、「つけすぎないこと」そして「こすらず優しくつけること」。
片目につきパール1粒分を目安に指先に取り、上下のまぶたに2点、そして目尻に1点に分けて置き、目尻からこめかみに向かって指先でなじませます。
このとき、塗る量が多すぎるとアイメイクが崩れやすくなったり、目に入って炎症やかゆみの原因になったりします。
また、お肌に馴染ませようとして目元に擦りこんでしまうと、ダメージによってかえって小ジワが増えてしまうので注意が必要です。

お肌のスキンケアは、入浴や洗顔の後、なるべく早いタイミングで行うのが大原則です。
具体的には、タオルで水分を拭き取ってから5分以内に化粧水でお肌を潤し、アイクリーム（リンクルクリーム）まで仕上げることで、洗顔後の乾燥対策に有効です。

シワに関するQ&A

Ｑ．シワはなぜできるの？

Ａ．シワの原因は大きく分けて３つ、「加齢」「乾燥」そして「表情グセ」です。
歳を重ねることで、コラーゲンやエラスチンといった肌弾力を保つ成分が減少し、その結果、乾燥やハリ不足によってシワが生じやすくなります。

「加齢によるシワ」というと、「できてしまっても仕方がない」と考えがちですが、普段の食事やスキンケア等で身体の内外から必要な成分を補ってあげることで症状は改善します。
また、二つ目に挙げた「乾燥」が進むと、肌表面にシワが定着しやすくなります。
乾燥の原因といえば、加齢の他、紫外線によるダメージや保湿不足、ゴシゴシ洗い等の間違ったスキンケアが原因となります。

お肌には優しく触れるようにしてしっかり潤す、基本的なＵＶケアを年間通して行うといったことを心がけることで乾燥が軽減され、シワがつきにくくなります。
加えて、眉間にシワを寄せる、目を細めるといった「表情グセ」によって、目元にシワが定着しやすくなることがあるため、注意が必要です。

Ｑ．普通のクリームとアイクリーム（リンクルクリーム）は何が違うの？

Ａ．お顔全体に塗る保湿クリームもアイクリーム（リンクルクリーム）も、シワ改善やシミケア、保湿等に効果的であるという点で大きな違いはありません。
実際、アイクリーム（リンクルクリーム）を口元のほうれい線まわりに塗るという方も珍しくなく、塗布する箇所を目元だけに限定しないケースもあるようですね（量を考えると、さすがにお顔全体に塗るという方はあまりいないようですが）。
ただし、お顔全体に塗るクリームも、目元ケアに特化したアイクリーム（リンクルクリーム）も、それぞれ本来の用途やお肌の特性に合わせて作られています。

普通のクリームは広い面積に馴染むよう伸びが良いですし、一方でポイント使いを前提としたアイクリーム（リンクルクリーム）はピタッとお肌にフィットしてシワが埋まるような膜の厚みが実感できます。
普通のクリームもアイクリーム（リンクルクリーム）も、適材適所で使うのが良いと考えましょう。

Ｑ．アイクリーム（リンクルクリーム）は高ければ高いほど良いの？

Ａ．基本的には、高価なアイクリーム（リンクルクリーム）ほど良質な有効成分がふんだんに配合されていると考えられます。
よって、高い効果を期待するなら、必然的にある程度の価格帯のアイクリーム（リンクルクリーム）を選ぶことになります。
ただし、商品によっては、容器やパッケージの原価が高めだったり、広告費が商品代金に転嫁されたりといったものもあるため注意が必要です。

一方、高品質なアイクリーム（リンクルクリーム）が、コスト削減等の企業努力によって、リーズナブルな価格帯で売り出されていることもあるため、「安いから」とあなどるのは得策ではありません。
価格はアイテム選びの基準のひとつとなり得ますが、配合されている成分や量をご自身でしっかり確認し、良質で効果が期待できるものを購入できるようにしましょう。